とんでいった ふうせんは

9月は世界アルツハイマー月間。
認知症についての理解と考える機会を呼びかける月、
そして日本では敬老の日も。
先日、この絵本をボランティア読み聞かせに持って行ったら
ヤンチャなお喋りBOYが静かに聞いていて、読み終わったら
「俺知ってる、アルツハイマーって言うんだぜ」と隣のお友達に話してた。
よく知ってるね。と言ったらすこし照れた様子だった。

「とんでいった ふうせんは」
ジェシー・オリベロス 文
ダナ・ウルエコッテ 絵
落合恵子 訳

思い出というたくさんの風船を持つおじいちゃんの、その思い出話を
聞くのが大好きなのに、それなのに、おじいちゃんが最近一つ、また一つと
風船が飛んでってしまっても気づいていないことにショックを受ける少年。

この少年の気持ちと同じ状況の私達世代も多い。
友人などが集まると、うちの親がね〜などと、こういう話題になる。
ショックを受け、なんで忘れるの?!と責めたって本人はわざとじゃない。
受け入れて、より良い対応を考えてお互いの身も心も健全でいられれるように。
地域やいろんなところに助けてと言える場所があるはずだよ。
絵本では、おじいちゃんの思い出を風船を僕が受け取ったんだって
誇りを胸に、おじいちゃんに優しくなれる。
十人十色、さまざまだけれど認知症を目の当たりにし暗い気持ちで
過ごしている方に少しでも光が差しますように。

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