絵本 たどりつくまで

サンタさんを待ちわびるキラキラしたもの、
イエス様誕生の喜びをしっとりと伝えるもの、
世界平和を祈るものなどなど。
クリスマスはいろんな絵本があります。
今年出版されたこの絵本はまたちょっと変わっていて。
幼子イエス親子のエジプト逃避までを共にいるロバが語ります。
けれどロバはイエス・マリア・ヨセフと名前でよびません。
「赤ちゃん・女の人・男の人」と。
迫害を受け土地を追いやられ不安しかない中、
行きすがりの人の温もりに支えられた旅路を描くと同時に、
今現在も世界中で怯えている人々や難民などを重ねている物語。
この絵本では灯と暖かい食事にたどりついたところで終わるのですが、
安心安全な場所にたどり着ける人はどれだけいるのか。
ほんとうのクリスマスってなんだろうと問いかけるようです。

「たどりつくまで ロバと三人の旅」
文:アン・ブース
絵:サム・アッシャー
訳:真下弥生

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